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いにしえゲーム血風録 二十回の彷徨 「ダライアスと誰か(G ZERO編)」

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 前回(といっても遠い昔)までのいきさつ:長年の宿願叶い、とうとう魔都東京にて初代ダライアスをプレイしたバカ。そこは初プレイなので有無を言わさず撃墜されたが、何事もオリジンに触れることは幸福なことであり、つまりは「ついにやったな!ちくしょう、ふるえがとまらねえぜ!(ファイナルファイト)」とホクホクと満足感を得るものの、「じゃあダライアスⅡはどこにあるの?」と至極当然な願望を抱いたバカだったのだった。

 

 さて「受験の上京ついでにダライアスを探そう」という不埒な動機がたたってか、私の大学受験は見事に失敗し、今思えば私の人生を象徴するかのような人生一回休み、浪人生活となりました。しかしこれで「よし、この一年はゲームは封印だ!」となるほど私のゲーム脳は軽度ではなく、程度は減りましたが、やっぱりゲーセン通いが続きました。

 それと並行して足繁く通っていたのが、以前も血風録に登場しましたが、同級生であり(色んな意味で)サムライである「二次元大好き氏(以下二次元氏)」の家でした。彼はすんなりと県内の大学に進学し、実家を離れて祖父の遺産であるらしいきったねぇ一軒家を借りて住んでいました。一人暮らしの家には友人が入り浸るは必然であり、私も例にもれなかったわけであります。

 

 さて名は体を表すと申しますように、二次元氏はありとあらゆる二次元が大好きでした、アニメ、ゲームはもちろん、当時流行っていた「マジック・ザ・ギャザリング」にもドップリはまり、部屋にはいわゆる「薄い本」も高々と積み上げられていました。つまりはサブカルチャーの魔窟だったわけで、ゲームくらいしか触れたことのない私には非常に、そう非常に、刺激的な体験でありました。

 さて二次元氏は主にPCで遊んでいましたが、コンシューマも色々と持っており、特にセガサターン(SS)がお気に入りでした。SSは非常に硬派なラインナップで有名であり(もっともアレなゲームも色々ありましたが)、以前ご紹介した「メタルブラック」や、「レイフォース(SS版は「レイヤーセクション)」、「ダライアス外伝」など、ガチのSTGも好んでプレイしていました。私もそのおこぼれに預かり、「おや、これはなかなか面白いゲームだな、ふむぅ」とよく分からない感激を抱きつつ、ゲームの見聞を広げていたものです。

 

 その日も家を訪ねると、やはり二次元氏はSSで遊んでおりました。横スクロールのSTGなのですが、何故か画面が小さく見えます。そして燃え盛る炎の上を緑色のバリアを張った自機らしき戦闘機が飛んでおり、程なく画面右端から魚型の大きな敵キャラが…。

 …コレ、ダライアスじゃね?そうです、自機はよく見れば我らが「汎用捕鯨船:シルバーホーク」ですし、緑のバリアはつまりはアームでありました。…しかしこんな燃え盛る炎が出てくるステージは見たことがありませんし、対空ショットも見たことのない形状のものです。はて、SS版のオリジナルステージか、アレンジなのかしら。その旨を二次元氏に尋ねますと、いつもの愛想のない声で「ダライアスⅡだよ」とつぶやきました。

 それを聞いた私の脳髄がしばしフリーズしたのも無理のないことです。ダライアスⅡ?今ダライアスⅡって言った?コレが?あれほど探していたダライアスⅡがこんな所に?気が付けば「ふおおおおおッ!」とケッタイな咆哮を繰り出す私。それを横目に「あぁ、また面倒臭いことになった」と諦め顔の二次元氏。私は二次元氏の横にペタンと座り、食い入るようにゲーム画面を見つめました。

 

 少しして、シルバーホークは戦艦から飛び出したヤドカリに吹き飛ばされ(何を言っているのか分からないかもしれませんが、見たままを書いています)、二次元氏はSSの電源を落とし、私はしばし呆然としていました。私は何一つコンシューマを所持したことがなく(家にはテレビが一つしかなかったので、ゲームでテレビを占有されることを家人に嫌われたから)、歴代のコンシューマのラインナップはまるで知りませんでした。ですからSSにダライアスⅡが移植されていることなど全く知らなかったわけで、今思えばこの頃から私は比類なき情報弱者であったようで、この時もゲームに理解の無い家人を少々呪ったものです。

 しかし…、移植にしては少々引っ掛かります。ゲーム画面はモニターの上下が真っ黒で、その中央に横長に表示されていました。何故もっと大きく表示しないのか?しかしすぐに気が付きます。ダライアスⅡは二画面の専用筐体でした。つまり忠実に移植しようとすると、必然ご家庭のテレビが二つ必要になるわけです。そんな無茶な移植はないでしょう。

 じゃあどうするか。一画面に無理矢理に画面を押し込むしかないのです。で、その結果がたった今見たゲーム画面、二画面を縮小して一画面に収めたわけです。なかなかアクロバティックな方法ですが、しかし縮小しているおかげで非常に敵弾が見にくいのでした。移植はしたけど、やりにくくね?そんな素朴な想いを二次元氏にぶつけますと、彼は今一度SSの電源を入れました。

 

 先程見た炎の面が始まりました。どうやらゾーンAだったようです。二画面ぶち抜きは迫力がありますが、やっぱり敵や敵弾が見えにくいです。そこで二次元氏が手元を操作しますと、なんと画面がヌーンと拡大し、モニター一杯にまで広がりました!おぉ!拡大出来るのか!

 しかし拡大すると二画面のうちの一部しか見えません。結果画面外から敵弾が突然飛んでくる事態となり、平素以上の反射神経が求められます。そこへ再び二次元氏が手元を操作しますと、フヒューと今度は縮小し、少し先の様子が見えるようになりました。そこで二次元氏は電源を落とし、「こういうことなのよ」と香ばしく微笑みました。

 

 なるほど、精密な弾除けが必要な時はいくらか拡大し、戦況を確認したければ縮小すれば良いのか…って、これ相当むつかしくね?敵を打ちつつ、敵弾を避けつつ、拡大縮小も行わなければならないということですよ!?

 この点について二次元氏は非常に大人な見解を持っていました。曰く「そういう仕様」だそうで、家庭用ならばアーケード版がいくらかスケールダウンしても仕方がないだろう、それでなくてもダライアスⅡなんだから、と割り切ったそうです。とはいえ、やっぱりゲーム操作と拡大縮小の同時進行はムリらしく、ですから先程のように小さな二画面にして遊んでいたそうです。

 

 むぅ、人間これ工夫ッ!そして修練ッ!いかな変形版とはいえ、ダライアスⅡには変わりありません。私もとっとと割り切り、早速プレイさせてもらいました。まぁ初プレイですし?変形版だし?あっという間に吹き飛ばされたのは言うまでもありませんが、しかしその後も度々二次元氏の家に行ってはダライアスⅡをプレイすることになりました。

 プレイした思ったことは「クソむずい」でした。初代以上に地形に隠れた敵機が多く、またアイテムが「特定編隊を全滅させると出現する」に変わったので(初代は色違いの敵機を破壊するだけでよかった)、敵の猛攻に押されて編隊の最後の一機を逃すこともしばしば、まるでパワーアップ出来ませんし、アームの補充も出来ません。

 またミスするとその場復活ではありましたがパワーダウンした状態になり、なのに敵の攻撃は激しいままなので間を置かず撃墜されます。さらにボスの攻撃も序盤から激しく、完全に「覚えゲー」でありまして、たまにプレイする私は遅々として攻略が進みませんでした。結果としてはコンティニューしまくりで何とかラストゾーンの一つをクリアしたに留まったのです。

 うむ、一応、ダライアスⅡはクリアした…。したのか、コレ?やはりプレイ環境の苛烈さがアダとなり、結局その後SS版ダライアスⅡをプレイすることはありませんでした。しかしグラフィックや楽曲の美しさは非常に印象に残り、いつかアーケード版のダライアスⅡをプレイしたいものだと思いました。

 

 その後、何とか東京の大学に合格した私は上京し、やはりゲーセン小僧を謳歌していました。とはいえ、時は格ゲー全盛期、格ゲー音痴の私には肩身の狭い時代であり、また地元にいた頃にPSの「ナムコミュージアム」に触れたことをきっかけに、私の興味はレトロゲームへと移っていました。そう、前回お話しした「トライ・アミューズメント・タワー」に、もっと言えば都心のゲーセンへとレトロゲームを探しに行くようになっていたのです。

 しかしトライには初代しかなく、仕方なく「ナイトストライカー」をやり(とてもとても楽しかったです)、帰りに新宿周辺のゲーセンをうろつきまわる毎日でした。その日も新宿界隈を回遊し、あるタイトー系列のゲーセンを見つけました。トライに負けずの7階建てで、何と最上階はレトロゲームのコーナーがありました。

 タイトー…。ダライアスもタイトー。もしや…。そう思い最上階に向かいますと、エレベーター脇のスペースにそれはありました。トライで見たものと同じような軽自動車大の筐体。しかしロゴは「ダライアスⅡ」…!私の足元は不意にムズムズと揺れました。とうとう見つけた!中を覗きこめば、二次元氏の家でプレイした水星ステージのデモ!私は夢中で財布から100円玉を取り出し、意気揚々と投入しました。

 

 飛来するシルバーホーク、襲来する敵機、そこへ流れるナレーション、ツナ・サシミ!もちろん私も「ツナ・サシミ!」

 視界一杯に広がるゲーム画面は凄まじい迫力で、そこへゾーンAのBGM「Olga Breeze」が腹まで響きます!あぁ、やっぱりSS版とは全然違う!やっぱ見やすい!まあ、フツーのSTGに比べればやっぱり見にくいけどな!私はニヤニヤと気持ち悪く微笑みながら、二次元氏で何度となく修練したコースを辿ります。ここに敵編隊、ここの核トーチカはこのタイミングで破壊…。そうさ、覚えゲーならば覚えれば良いんだ!

 思いのほか順調に進み、やがて私の大好きな金星ステージのBGM「JAMMING」が流れ始め、あまりの嬉しさに恍惚となったのを覚えています。いわばスポーツ選手のZONEにでも入ったのでしょうか、その時のプレイは超避けの連続で、遂にはワンコインでは辿り着けなかった最終「木星ステージ」にまでやってきました。

 そこへ流れるBGM「Say PaPa」…。自力で聞けるとは思ってもみなかった私は、恥ずかしながら大変動揺し、一つの凡ミスを皮切りにあれよあれよと撃墜され、惜しくも全面クリアとはなりませんでした。

 

 ネームエントリー画面を前に、私は感動のあまりへたり込んでいました。胸はドキドキと高鳴り、それはもう座りションベンものだったと言えましょう。これぞ、ダライアスである!最高の形でアーケード版ダライアスⅡに触れることができ、私は満足して家路に着いたのでした。

 

 こうして私のダライアス巡りは終わり、時は流れてゲーセン自体に行かなくなってしまいました。STGやACTなどのジャンルが激減し、代わりに格ゲーがみるみる台頭してしまったため、私のゲームライフはコンシューマに移ってしまったからです。しかしまた時は流れ、最新コンシューマでレトロゲームをダウンロードして楽しむ時代となり、また複数のレトロゲームタイトルを一本にまとめて楽しめる時代にもなりました。

 そして先日、switchから歴代ダライアスをまとめた「ダライアス・コズミックコレクション」がリリースされました。今やテレビもswitchのモニターも横長となりましたので、SS版のような無茶はしなくて済んだようで、無理なく移植されている模様。これまでswitchには全く興味がありませんでしたが、これは~買おっかな~と思案中。

 

 そう、私はゲーセン小僧ではなくなってしまいましたが、未だ「レトロゲーム小僧」ではあるのです。

 

 

 …と、まるで血風録最終回のような締め方でしたが…、何か忘れてませんか?そう、「Gダライアス」ですよ。このゲーム、ダライアス外伝同様に私もかなりやり込みまして、今回の「ダライアスとわたくし」には収まりませんので、章を変えてお話しようと思います。まだまだ血風録をよろしくお願いいたします。

 

 

 それではまた、二十一回表でお会いしましょう。

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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

 - いにしえゲーム血風録

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