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いにしえゲーム血風録 十八回表 「ハドソンアクション列伝(前口上)」

      2017/08/26   posted by

 今回は我らがアラフォー世代には忘れられないメーカー、ハドソンを取り上げてみたいと思います。

 …え?以前に「キャラバンシューティング」でこれでもかと話をしただろうって?そうですね、本シリーズの八回において「ハドソンキャラバンシューティング」と題して、ハドソンがFCで発売したSTGを3本、「スターフォース」、「スターソルジャー」、「ヘクター’87」をご紹介しましたねぇ…。

 しかァしッ!(机をドンと叩く)ハドソンはACTでも素晴らしい作品を作っているのです!…確かに「ハドソンといえば?」と聞かれると「え?キャラバンでしょ?スターソルジャーでしょ?」と真っ先に考えてしまう私ですが、あの頃のことを思い出してみると(遠い目)、結構ACTでもエッジの効いた作品を嬉々として遊んでいました(もちろん他人の家で)

 …これはいかん!わたし、STGの話しかしていない!ハドソンの生み出したキラ星のようなACTのお話もしなければならない!ていうかさせてください!…ということで、今回はFCのハドソンACTのお話をさせていただきたいと思います。

 …しかしその前に、「でもハドソンのACTって、何があったっけ?」という、至極もっともな疑問を持たれる方もおられましょうから、まずはハドソンの歴史をひも解いてみましょう。VTR回転!(所ジョージ風)

 

 

 元々ハドソンはPC向けのソフトを開発している会社で(その前はアマチュア無線機器メーカーだった)、当初はOSなど基本ソフトやプログラミング言語の開発をしていましたが、やがてオセロや麻雀といったゲームソフトの開発にも着手します。そして1983年にファミコンが発売されると、翌年に他のメーカーに先立って参入しました。

 参入にあたり、ハドソンはいきなり2本のソフトを同時に(1984年7月20日)発売しました。1つは「ロードランナー」で、元々はアメリカのブローダーバンド社が開発したPC用アクションパズルゲームで、日本ではアイレムがAC版として移植し、ハドソンがFC版として移植しました。

 主人公であるランナーを操り、地下空間に隠された金塊をかっさらうゲームで、穴を掘って敵ロボットを足止めしたり、妙なところにある金塊を取るため計画的に穴を掘る必要があったりと、なかなか骨のあるゲームでした。日本で「ロードランナー」と言えば、やはりこのハドソンによるFC版を思い浮かべる方も多いでしょう。

 もう1つが「ナッツ&ミルク」で、こちらはハドソンが独自に開発したアクションゲームです。主人公ミルクを操作し、敵であるナッツに捕まらないように、画面上のフルーツを集めて、ヨーグルちゃんの待つ家に向かうという内容です。ジャンプの使い方が非常に重要なゲームで、特にジャンプ台のクセが非常に強く、結構イチかバチかな場面が多いゲームでした。

 

 その後は「バンゲリングベイ」「チャンピオンシップロードランナー」と他社作品の移植が続きますが、ついにキャラバンの夜明けであるSTG「スターフォース」を発売します。とはいえ、「キャラバンシューティング」の回でもお話ししましたように、元々このゲームはテーカン(現コーエーテクモゲームス)が開発したもので、今回も他社作品の移植だったわけです。

 が、ハドソンはハイスコアを競う「全国キャラバン大会」を開催することで大成功を収め、一躍その名を轟かせることになります。そして次なるハドソンの作品は…「プーヤン」!?…って、これも元々はコナミのAC作品であり、またもや他社作品の移植だったりします。

 

 なかなか自社開発作品を出さないハドソンでしたが(なんでかは知らない)、次の作品である「チャレンジャー」は、満を持してハドソンが放った完全自前のアクションゲームであり、これまで携わってきた移植作品を集大成したような内容でした。映画のような演出、広大なマップ、理不尽な難易度と、ある意味「まさにハドソン」と言える作品でした。

 以後、ハドソンは意欲的に完全自社開発のソフトをリリースしていきます。「ボンバーマン」、「忍者ハットリくん」、「スターソルジャー」、「迷宮組曲」、「ドラえもん」、「ヘクター’87」、「桃太郎伝説」、そして「桃太郎電鉄」…。どれもが当時の小学生をトリコにしました(もちろん私も)。

 

 その後、ハドソンはNECとタッグを組んで、自前のハードを作るまでになります。そう、PCエンジン(PCE)です。美しいグラフィックにクリアなサウンド、そしてなによりも「ゲーセンのゲームを次々と移植する」というソフトラインナップが当たり、大ヒットとなりました(価格は25000円となかなか高価だったが)。もちろんPCEでもハドソンは様々なゲームを発売しています。「THE 功夫」、「カトちゃんケンちゃん」、「邪聖剣ネクロマンサー」などなど、どれも「いかにもハドソン」なゲームばかりでした。

 そしてPCEは本体に様々な周辺機器を接続させる「コア構想」に沿って、CD-ROMドライブ(CD-ROM2)によって大容量に、外部記憶装置(天の声)によってセーブが簡単になり、つまりは「滑らかなアニメーション」「豊富なボイス」「パスワード要らず」の快適なプレイと、ますます人気は高まりました。

 しかし次世代機「PC-FX」をリリースする頃には、ソニーからは「プレイステーション(PS)」、セガからは「セガサターン(SS)」、任天堂からは「NINTENDO64(N64)」が発売され、これらのハードが搭載していた3D描画機能がPC-FXにはなかっために、ポリゴン化の波に乗れず、一気に窮地に立たされてしまいます。そして90年代後半から急激に規模が縮小し、最終的にはコナミに吸収されてしまうのでした。

 

 

 …ということで、駆け足でハドソンの歴史をお話ししましたが、実はSTG一辺倒のメーカーではなかったことがお分かりいただけたかと思います。何より、FC参入時に用意した2つのソフトはいずれもACTでしたし、そのうちの1本である「ナッツ&ミルク」はFCでの最初の自社作品でした。

 またキャラバンシューティングによって名が知られた後もコンスタントにACTを出していますし、PCEのロンチタイトルであった「ビックリマンワールド」もACTでした(ACの「モンスターランド」の移植ではありましたが)。このように、結構ハドソンはACTと深い縁があるです。

 そんなわけですから、冒頭に戻りまして、

 

「これはいかん!わたし、STGの話しかしていない!

ハドソンの生み出したキラ星のようなACTのお話もしなければならない!」

 

 …ということになるわけです。そこで今回は、数あるハドソンACTから「チャレンジャー」、「ボンバーマン」、「迷宮組曲」の3本についてお話しよう、と思い立ったわけであります。

 

 それではまず、「チャレンジャー」のお話から始めることといたしましょう。

 

 

 続きます。



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過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

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