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いにしえゲーム血風録 十一回裏6-4-3のダブルプレイ 「メダルゲームの愉しみ(堕天録編)」

      2016/12/12   posted by

 前回は珍奇スロットマシンをご紹介しましたが(そして私の負けっぷりもご覧いただきましたが)、今回はスロット同様にメダルゲームの花形とも言えるポーカーマシンをご紹介しましょう。ポーカーマシンも非常に多岐に渡り、様々なルールが存在しますが、基本的なゲーム内容はどれも同じなので、安心して楽しむことが出来ます。

 

 そもそもポーカーはトランプを使ったゲームの1種で、2人以上で遊びます。トランプはJOKERを除いた52枚を使用し、各プレイヤーに5枚ずつ配ります。そして1回だけカードを交換(ドロー)し、決められた役を競う遊びであります。そして一番強い役を作ることが出来たプレイヤーが全員の賭け金を総取りすることが出来るのです。

 これだけだと役の強さのみが勝負を左右する運ゲーになってしまいますが、賭け金は「最初に5枚配られた時」と「ドローした後」に上乗せ(レイズ)することが出来ます。そして他のプレイヤーは同じ額を賭けて勝負するか(コール)、賭け金を諦めて降りるか(フォールド)を選択することになります。またコールを選択した場合、さらにレイズすることも出来ます。ここに心理戦が絡んでくるのです。

 例えば自分の役が弱いものだったとしても、大きくレイズすれば、あたかも強い役が完成しているかのように見せることが出来ます。そうすれば相手は「とても勝てそうにない」と思って降りてしまうかもしれません。逆に自分の役が強くとも、レイズを少なくして、弱い役しか出来ていないように見せることも出来ます。そうすれば相手は「これなら勝てそうだ」と勝負してくれるかもしれませんし、更にレイズしてくれるかもしれません。

 自分を大きく見せて相手を降ろすか、自分を小さく見せて相手からレイズを引き出すか、これこそが実はポーカーの醍醐味だったりします。

 

 さてメダルゲームのポーカー、いわゆる「ビデオポーカー」ではコンピュータと役を競うのではなく、プレイヤーがどれだけ強い役を完成出来るかによって配当が決まります。ゲームの流れとしては上記と同じで、まず5枚カードが配られ、ドローを1回行い、完成した役によって払い出しが受けられるというわけで、つまり極端な話、ギャンブルの構造としてはスロットと同じわけです。

 このようなポーカーは「ドローポーカー」と呼ばれ、様々なバリエーションがあります。例えばWILD(オールマイティ)であるJOKERが2枚入っている「TWIN JOKER」、JOKERに加え、7もWILDとなる「SEVENS WILD」、2がWILDとなる「DEUCES WILD」、JOKERを使って役を作ると配当が2倍になる「JOKER’S DOUBLE」などなど、様々なフィーチャーが用意されています。

 

 …が、今回ご紹介するのはこのようなドローポーカーではありません。最初に配られた5枚で勝負する、つまりカード交換出来ないポーカー、「スタッドポーカー」です。

 本来のスタッドポーカーも2人以上で遊ぶもので、一番強い役の人が賭け金を総取りする点は同じです。しかしドローがないので、心理戦を加えるためにレイズがちょっと複雑です。まず1枚目が裏のまま配られます。次に2枚目が表になって配られます。つまり全プレイヤーに何のカードかが示されるわけです。ここで1回目のレイズが行われます。続いて3枚目のカードが表になって配られ、2回目のレイズが行われます。ここでコール、またはフォールドするかの選択となります。そして4枚目のカードが表になって配られ、同様の手続きが取られます。

 そして5枚目が表になって配られ、同様にレイズが行われ、その後にコールかフォールドが行われます。最終的に5枚目のカードが配られた際にコールしたプレイヤー(つまり最後まで賭け続けた人)同士で勝負することになります。1枚目のカードはこの時に初めて表にされ、役の勝敗が着く、というわけです。つまりプレイヤーは最後の瞬間まで自分の手が完全には分からないままに勝負を続けていくことになり、ドローポーカー以上の心理戦となるのです。

 

 とはいえ、ビデオポーカーのスタッドポーカーも、コンピュータと勝負するわけではありません(それはそれで面白そうだが)。ドローポーカーと同様、役の完成によって配当が得られます。ですからこれも構造としてはスロットに似ていると言えます。しかしドローポーカーと違ってドローが出来ない、つまりプレイヤーの意思の介入が出来ないので、より一層ギャンブル性の高いゲームと言えます。

 そしてスタッドポーカーはドローポーカー程のバリエーションはなく、せいぜいJOKERが2枚入っているか、2がWILD扱いになっているかです。しかしドローポーカーとの決定的な違いがあります。それはFREE GAMEの存在です。スロットマシンと同じく、スタッドポーカーのFREE GAMEは一発逆転の可能性を秘めているのです。

 そんなわけで非常に前置きが長くなりましたが、ビデオ・スタッドポーカーの中でも最もポピュラーな(はずの)マシンをご紹介いたしましょう。

 

 

・ポーカー:フリーディール・ツインジョーカーズ(1995年)

 このゲームはスタッドポーカーで、JOKERが2枚含まれています。まずBETボタンでWAGERを決定し、スタートボタンを押します。すると5枚のカードが裏向きに配られ、1枚ずつ表にめくられていきます。そして全てのカードが表向きになった時、何らかの役が成立していれば配当を得ることが出来ます。配当は以下の通りです。

 

・ジョーカー・エニシング(1倍):JOKERが含まれていれば他のカード不問で役となる

・ツーペア(2倍):同じ数字のカードが2組ある

・スリーカード(3倍):同じ数字のカードが3枚ある

・ストレート(8倍):マークに関係なく、5枚の数字が連続している

・フラッシュ(8倍):5枚全てが同じマークである

・フルハウス(10倍):ワンペアとスリーカードが1組ずつ出来ている

・フォーカード(10倍):同じ数字のカードが4枚ある

・ストレートフラッシュ(50倍):同じマークで5枚の数字が連続している

・ロイヤルフラッシュ(250倍):同じマークで10、J、Q、K、Aが揃っている

・ファイブカード(500倍):同じ数字のカード4枚とJOKER1枚、または同じ数字のカード3枚とJOKER2枚が揃っている

 

 配当を得られた場合、毎度おなじみDOUBLE UPに挑戦することが出来ます。DOUBLE UPには以下のゲームがあり、自由に選択出来ます(選択出来ない機種もある)。見事成功すれば倍の配当を得ることが出来ますが、失敗すれば素寒貧となるのはお約束です。

 

・スタンダード:5枚のカードが裏向きに配られ、1番左のカードが表になる。このカードよりも強いカードを残り4枚から選ぶ

・ハイ&ロー:カードが1枚表向きに配られ、その右にもう1枚裏向きに配られる。このカードが左のカードより強いか弱いかを当てる

・レッド・ブラック:カードが裏向きに配られ、このカードが赤(ハートかダイヤ)か黒(スペードかクラブ)かを当てる

 

 このように5枚のカードが配られるや否や勝負が決まり、DOUBLE UPに挑戦して上手くいったり失敗したり、なんやらかんやらでメダルを増やしていくゲームです。それではこのゲームのキモ、FREE GAMEについてご説明しましょう。

 

 FREE GAMEは「絵札(JとQとK)」が同色で3枚以上か色不問で4枚以上出現すると突入し、その内容によってFREE GAMEの回数が変わります。設定によってFREE GAMEの回数は変動しますが、基本的には以下の通りです。

 

・3 R/B FACES:同色の絵札が3枚出現した場合。ゲーム数:5回

・ANY 4 FACES:色不問で絵札が4枚出現した場合。ゲーム数:10回

・4 R/B FACES:同色の絵札が4枚出現した場合。ゲーム数:25回

・ANY 5 FACES:色不問で絵札が5枚出現した場合。ゲーム数:40回

・5 R/B FACES:同色の絵札が5枚出現した場合。ゲーム数:100回

 

 FREE GAME中は役が成立しなくてもWAGER分のメダルが払い出され、さらに役が成立すれば通常の2倍の配当となります。ですから、例えばWAGERが10でFREE GAME40回を獲得したなら、それだけで400枚のメダル獲得が確定します。そして配当が2倍になっていますから、フラッシュやフルハウスなどのそこそこの役でもメダルを大量に獲得することが出来るのです。またFREE GAME中に再び規定の絵札を揃えることが出来れば、FREE GAMEが上乗せされます。

 

 このようにFREE GAMEは大量獲得のチャンスですが、当然のことながらなかなか出現しません。そもそもトランプの絵札は赤6枚、黒6枚の12枚しかなく、その中から同色で3枚、色不問でも4枚引いてくるのはなかなかの確率です。最高役である「5 R/B FACES」なんぞは6枚しかない同色絵札から5枚引いてくるなんて、圧倒的強運がないと無理っぽいです(もちろん私は引いたことはないです)。

 また通常時はドローが出来ないわけですから、JOKERが2枚含まれているとはいえなかなか役が成立せず、ズルズルとメダルが飲み込まれていきます。実はこのゲーム、スタートボタンを長押しすると配られる5枚が早送りでめくられるので、最速1秒で勝負が決してしまうのです。ですからメダルがグビリグビリと飲み込まれる様を、プレイヤーは無限とも思える時間眺め続けなければならないのです。これはもはや修練です

 

 しかし、いやだからこそ、FREE GAMEの魅力は悪魔的です。ぼんやり見ているだけでメダルがモリモリ増えていく様は、あたかも時間を巻き戻しているかのようです。先刻あれほど易々と飲み込まれていたメダルが、今はゴボゴボと吐き出されている…。何という、愉悦ッ!法悦!神はオレを祝福したッ…!

 それだけに通常ゲームで1枚目に絵札が出現した時は、一瞬身体が強張ります。まさか…、もしかして…、しかし残りの4枚は無情にもフツーのカードで、結局役なしで終わってしまうのです。しかしッ!同色の絵札が2枚出現した時ッもう1枚同じ色の絵札が出現すればッ…!しかしッ!しかしッ!起きないッ!

 そして遂に訪れる至福の時!でも「3 R/B FACES」でゲーム数は5回。一瞬で終わります。上乗せなんかしません。その上こういう時に限ってWAGERは1で全然増えません。最悪5枚獲得で終わりです。輝いた眼は一瞬にして曇り、再びメダルが飲み込まれる永遠の時間が始まるのです。

 結局のところ、通常ゲームの「してやられてる感」がFREE GAME突入によって一転、「してやった感」に変わるところ、カタルシスに面白さがあるのです。毎日貰えるケーキよりも、たまに貰える駄菓子の方が美味しく感じる、人間って不思議な生き物ですね(遠い目)。私もこの快感に溺れ、ドローポーカーよりもスタッドポーカーを好んで遊んでおりました。そしてたまにしか突入しないFREE GAMEを待ち続けるのです。もう中毒ですね、コレは。

 

 そんなFREE GAMEの愉悦の時間はこちらで確認していただくとして、前回のスロットといい、今回のポーカーといい、通常ゲームにおける役の成立のしにくさ、FREE GAMEの入りにくさはどういうことなのでしょうか?…賢明な皆さんならもうお気付きでしょう、そう、メダルを増やすためにはDOUBLE UPで増やすしかないのです。

 通常ゲームで高配当の役を狙うのと、低配当をDOUBLE UPで倍々に増やすのとでは、どちらが成功確率が高いか?配当倍率が即確率に直結している訳ではないのは言うまでもありません。つまり500倍の配当だからといって、出現確率が1/500であるはずがないのです。もしそうならば、数十万回のプレイの末、結局マシンとプレイヤーとの間で行き来したメダルの枚数はゼロになるはずで、それでは店が儲からないからです。

 同様に、配当倍率2倍の役も、当然出現確率は1/2ではあるはずがないのです。しかし500倍の配当よりは遥かに出現しやすい。これをDOUBLE UPで倍々にする方が現実的なのです(もちろんDOUBLE UPの成功確率も1/2では有り得ないでしょう)。つまりスロットもポーカーも、本当の勝負はDOUBLE UPにあるわけで、通常ゲームの役成立は、結局のところDOUBLE UP挑戦権獲得に他ならないと言っても過言ではないでしょう。そしてDOUBLE UPに大量メダル獲得のチャンスがあるからこそ、その入り口である通常ゲームの役成立が起こりにくいと言えます。突き詰めれば、メダルゲームのキモはDOUBLE UPにある、というわけなのです。

 

 とはいえ、通常ゲームでも大量獲得のチャンスはあり、それを演出するギミックはどれも楽しいものばかりです。皆さんも血眼にならない程度に、メダルゲームで遊んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 さて、他にもご紹介したいメダルゲームはたくさんあるのですが、少々長くなりました。またの機会といたしましょう。

 

 

 それではまた、十二回表でお会いしましょう。



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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

 - ゲーム, いにしえゲーム血風録, トドメ氏

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