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いにしえゲーム血風録 十回の激闘 「グラディウスとオレ(ミッソー!編)」

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 さて私が初めてグラディウスを見たのは友人の家、つまりFC版でした。FC版は1986年発売でしたから、AC版発表の翌年となるわけで、短期間で移植までこぎ着けたのですから、それだけAC版が大人気だったことが窺えると思います。

 当然当時のFCユーザーはこぞって購入し、レーザーが短かったりオプションの数が減ったりしてはいましたが、FCのメインユーザーである小学生は元々のAC版をよく知りませんから全く問題なく、みんな純粋に楽しんでいました。

 

 さて当時小学生だった私は、ゲーム機を何一つ持っていないゲーム弱者でしたから、友人の家でも後ろの方から眺めることがほとんどでした(実に不遇)。しかし何回かはプレイする機会に恵まれました。一応後ろから見学してルールは把握していましたが、しかし好きなようにパワーアップ出来る仕様が私を大きく動揺させたのでした。つまりパワーアップの勝手が全く分からなかったのです。

 つまりグラディウス最大の問題、「どのパワーアップを優先するべきか?」ということでした。一応グラディウスシリーズ通してのセオリーは「最初に『スピード』、次に『ミサイル』、それから『オプション』」なのですが(もっとも、このようなセオリーは人それぞれですが)、当時の私は火力を真っ先に上げるべきだと考えたのです。つまり「まず『オプション』!」というわけです。

 しかしオプションを装備するためにはカプセルが5つ必要です。最遅、最弱装備でカプセルを5つも集めるのは、まず無理です。というのも、1面冒頭の空中戦で出現するカプセルはせいぜい4つほど。しかしスピードが遅い状態では敵を逃がして取り損なってしまうことがほとんどです。また、仮にこれらを全部回収しても、本編に突入するや否や、本格的な敵の攻撃が始まってしまい、カプセル回収どころではなくなってしまうのです。

 そんなわけで、当然のことながらカプセルを3つ持ったまま爆死。さて、カプセルを持った状態でミスすると、保証としてパワーアップゲージの「スピード」が点灯した状態で再開出来るのですが、頭の中にはオプションしかないバカなので、スピードアップせずにそのままゲームを続行。オプションまであと2つというところで、敵の攻撃の前にやっぱり爆死。結局私のグラディウス初プレイは「何のパワーアップもせずに爆死」という無残なものだったのです。

 

 こんなプレイ内容でしたから、私のグラディウスの印象は最悪、かと思いきや、何だか腑に落ちない気分でした。「…結局これはどういうゲームなのだ?」と、コレがSTGということ以外、何一つ理解出来なかったのです。後に友人達に聞いてみると、やはり多くの人が初プレイで同じような印象を抱いたようで、「…オプションを付けるまでがむつかし過ぎないか?」とか「レーザーってそんなに強いのか?」とか、初プレイでグラディウスの真髄に触れることは出来なかったのです。

 しかしこれは無理のないことでした。グラディウスが発売されるまで、「自機がスピードアップする」という概念のあるSTGはほとんどなかったのです。つまり「ゼビウス」にしろ「ギャラガ」にしろ「エクセリオン」にしろ「スターフォース」にしろ、「自分の意思でスピードアップをする」というフィーチャーはなかったのです。

 これでは当時の小学生が初めてグラディウスをプレイして「よし、まずはスピードを上げよう」なんて思うはずがありません。当然のことながら私と同じように火力を強化しようと考え、結果レーザーやオプションを先に装備しよう、と考えてしまうわけなのです。

 しかし何度もプレイしているうちに、敵弾を避けるにはそれなりのスピードが必要であることをイヤでも理解します。そしてスピードを上げ、それによって生き残る確率が上がれば、それだけ多くのカプセルを取得出来る機会にも恵まれる、ということに気付くのです。ここで初めてオプションを装備することができ、レーザーを装備することができ、結果オプションによるフォーメーション攻撃や何本ものレーザーによる大火力を手に入れることが出来るのです。そう、ここに至ってようやくグラディウスの真髄、つまり楽しさを知ることになるのです。

 …というのはもちろん、FCを持っている人達の話で、FCを持っていない私はいつまで経ってもグラディウスは「よく分からないゲーム」のままでした。ですから私の中でグラディウスはたちまち忘れ去られた存在となっていきました。

 

 さて時は下って私がゲーセン小僧となった頃です。毎度おなじみキャロットやセガ、タイトー直営のゲーセンに足しげく通う毎日ではありましたが、しかしせっかくゲーセンに入り浸っているというのに、私は相変わらずグラディウスとは疎遠でした。

 というのも、私がゲーセン小僧真っ盛りだったのが90年代中盤。しかしグラディウスが大人気だったのが80年代だったので、ゲーセンには既にグラディウスのグの字もなく、もはや当コラムの常套句でありますが、世は格ゲー全盛期で、STGは少しずつ数を減らし始めていた時期でありました。したがってプレイしようにもゲーセンにない、という状況だったわけで、当時の私はSTGといえば「バース」「チャリオット」、そして「ダライアス外伝」や「レイフォース」などをプレイしていたのでした。

 

 都心のいくつかのゲーセンでは90年代中盤でもグラディウスシリーズは現役だったそうですが、しかし田舎のゲーセンではそうはいきません。案の定どこもかしかも格ゲーだらけで、STGの最新作の設置も怪しいのです。レトロなループSTGなど設置してくれるわけはありません。

 というのも、格ゲーは対戦プレイによってガンガンインカム(プレイ料金)を稼いでくれますが、STGは比較的1プレイが長く、さらに言えばグラディウスのようなループゲームは、下手すると1コインで1日中遊べてしまうので、敬遠されがちでした。事実、この頃、私はゲーセンでグラディウスシリーズを見たことはありませんでした。

 しかし、もしこの頃にグラディウスに出会っていたら、ひょっとすると、初プレイのモヤモヤした印象を払拭出来たかもしれません。下手するとダライアス外伝並にドップリと攻略していたかもしれません。いや、逆に初プレイのモヤモヤが邪魔をして、いつものように結局プレイしなかったかもしれません。どういう結果になったかは分かりませんが、しかし事実として、私はこの時代、ゲーセンでグラディウスと触れることはありませんでした。

 

 …そう、「ゲーセン」「グラディウス」には触れなかったのです。しかし私はこの時、別の形でこのゲームに触れていました。それには当コラムでは毎度おなじみのゲームバカが一枚噛んでいるのであります。そうです、我が長兄であります。

 この長兄、ある日何を思ったのかゲームボーイを買ってきました。理由は「どこでも遊べるから」。ゲームバカここに極まれり、もうこの漢には一生掛かっても勝てない気がしますが、それはさておき、長兄は早速「テトリス」「スーパーマリオランド」を遊び倒すと、今度はコナミの「ネメシス」というゲームを買ってきました。

 長兄は「むぅ」とか「ふぅ」とか意味不明なため息を漏らしつつ、しかし楽しげに遊んでいました。早速私も借りて起動してみますと、何だかどこかで見たような画面構成であることに気が付きます。そしてどこかで聞いたようなBGM。「あ、これグラディウスだ」と気が付くのに時間は掛かりませんでした。

 

 「ネメシス」は海外版グラディウスのタイトルで、何故日本のゲームボーイ版でこのタイトルが使われたのかはよく分かりませんが(ナンバリングタイトルと区別したかったのかもしれない)、しかし中身はれっきとしたグラディウスで、全5面、しかもモノクロではありましたが、書き込まれたグラフィックと程良い難易度で、非常に完成度の高い内容でありました。これを受けてもっと頑張っちゃった「ネメシスⅡ」も発表され、こちらも大好評でした。

 

 さて、かれこれ数年ぶりのグラディウスとの再会でしたが、しかし私は相変わらずオプションから装備しようとしていました。この頃の自分を顧みるに、どうしてコイツはこんなにバカなのかとゲボが出そうですが、しかしネメシスはグラディウスに比べて非常に、というか異常にカプセルが出現するため、幸か不幸かオプションを難なく装備することが出来ました。

 …これで夢の武装を手に入れた!ここからが本番だぜ!と考えたわけですが、しかし敵の体当たりを避け切れず敢え無く爆死。ここに来て、ようやくこのポンコツは気付くのです。

 

「…あぁ、スピードがないと、どうしても、避けられないなんだなぁ(詠嘆)」

 

 この至極当たり前のグラディウスの作法を、悲しいかな数年越しでようやく理解した私は、晴れてセオリーである「『スピード』→『ミサイル』→『オプション』」という流れを体得するに至ったのです。

 

 さぁ、このセオリーを覚えると、いやぁ、実に驚くほどパワーアップが楽になります。まずスピードがあるので敵や敵弾を避けるという「STGの基本」が当たり前に出来るようになりました。これまではあらゆる敵弾敵機を避けきれなかったので、大層な進歩と言えます。ていうか、出てくる敵弾敵機にもれなく被弾するSTGってなんなのでしょう。それはゲームというより環境映像です。

 そしてカプセルを持つ敵を逃さず破壊出来るようにもなりましたので、モリモリカプセルを集めることが出来ます。すると当然モリモリパワーアップも出来るわけで、オプションを最大個数まで装備し、レーザーも装備し、夢のバリアまで取得し、しかもカプセルが余る始末です。スピードを上げただけでこの効果!たちまち私の中のグラディウスは輝きを放ち始めました。

 

 こうしてようやくグラディウスの遊び方を理解した私は、それこそ毎日ネメシスをプレイしました。そして存分にオプションを操り、レーザーを乱舞させ、ダブルの便利さに酔いしれました。またどれだけ装備が充実していても、ちょっとした油断でミスし、全部パーになってしまう緊張感も味わいましたし、裸一貫からの復活パターン構築の楽しさも味わいました。そう、私はすっかりグラディウスのファンになってしまったのでした。

 こうなると元祖、つまりAC版のグラディウスがプレイしたくなるのが人情というものですが、しかし先述のように、もうどこにもグラディウスはありません。その後進学のため上京しましたが、私の下宿周辺のゲーセンにもグラディウスはなく、仕方なく電車で30分掛けて都心まで出向き、秋葉原のゲーセンで見かけることはありました。しかしいつも常連の猛者が、もう何週目だか分からない、激烈な撃ち返し弾をさばいていて、とてもズブの素人がプレイ出来るような環境ではありませんでした。

 ではFC版をと思い、友人からFC本体とソフトを借りますが、神の怒りか悪魔の慈悲か、誰もグラディウスを持っていなかったのでした。仕方なく「グーニーズ」「オバケのQ太郎・ワンワンパニック」をやる始末。どこか気軽にグラディウスが出来るゲーセンはないかしら、と買ってきたゲーメストを開きます。するとそこには驚くべき記事が載っていました。

 

 

「グラディウスⅣ、いよいよ稼働開始!」

 

 

 

 ということで、続きます。



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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

 - ゲーム, いにしえゲーム血風録, トドメ氏

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