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いにしえゲーム血風録 七回裏 「大魔界村(黄金の鎧編)」

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 私のささやかなポリシーとして「シリーズものは最初からやる」というものがあります。例えば最新作として「トンチキバスター5」が発表され、これはやってみたい、と思ったとします。すると私はまず初代「トンチキバスター」をクリアし、次に2、3とクリアしないと気が済まないのです。そして4までクリアしたら、ようやく「トンチキバスター5」をプレイする、というある意味ゲーム脳な質なのです。それが何故いきなり第2作目の「大魔界村」からプレイしたのか?それはあの有名なFC版「魔界村」を見た時に遡ります。

 

 時は1980年代前半。FCが大ブームになり、世の小学生、つまり周りの友人達は余すことなくFCを持っていました。そう、私を除いて(我が家では何故か家庭用ゲーム機はご法度であった)。ですから私は友人の家でしかFCに触れる機会はなく、当然人様の物ですから好き勝手に遊べるわけでもありませんし、ソフトも持っていないので発言権もありません。結果、専ら人のプレイを見学することになります。実に涙ぐましい、ゲーム弱者(という言葉があるかは知らないが)光景ですが、しかしそれでも楽しいことは楽しいものでした。今思えば、この状況が私の「説明書好き」を育んだとも言えましょう(待ち時間に読みふけっていたから)。

 さて当時FCは任天堂やコナミ、ナムコが覇権を握っていました。カプコンはアーケードで頑張っていましたが、FCしかゲームを知らないバカガキ小学生にはピンとこないメーカーだったのです。しかし当時はまだソフトの数も少なかった時代でしたから、どこのメーカーでも発売されれば取りあえず買う、という状況でした(これが後にとんでもないゲームを掴まされることにもなる)。ですからカプコンは知らんけど「魔界村」は持っている、という友人は多かったのでありました。

 その日も友人の家に遊びに行きますと、友人は暗めの画面のゲームで遊んでいます。白い騎士のようなキャラクターがヤリを飛ばして敵を倒したり、段差をジャンプで飛び越えたりしています。しかし途中の赤い敵が高速で移動したかと思うと、急降下して体当たり。友人は敢え無くゲームオーバーとなり、コントローラーを投げつけました。一応私も遊ばせてもらいましたが、その異常な難易度と自機である騎士のもっさりとした動きに「むつかしい」と思いましたが、しかし何だか不思議な魅力も感じたのでした。これが私の最初の魔界村との出会いであり、またこれが所謂「アーケードよりむつかしい」として有名なFC版魔界村でもありました。その後も私は何度も挑戦しましたが、結局1面もクリア出来ず、それは「魔界村=激ムズ」という印象を植え付けたのでした。

 

 さて時は流れ、中坊のゲーセン小僧となった私は毎度おなじみナムコ直営店キャロットに通っていました。このキャロットが実に変わったゲーセンでした。時は格ゲー全盛期、どこのゲーセンも競って対戦台を設置していました。というのは対戦台は非常に儲かるからです。

 例えばシューティングゲームを上手い人がプレイすると、下手をすると3時間くらい平気で遊んでいますが、しかし店の収入(インカム)は1クレジット、つまり50円か100円にしかならないのです。しかし対戦台は数分で決着が付き、つまりいずれかのプレイヤーがゲームオーバーになるわけですから、短時間でインカムを得ることが出来ます。その上大ブームでしたから、放っておいても次々とコインが投入されるのですから、もう笑いが止まらなかったでしょう。ですからゲーセンで対戦台が増えていったのは実に当たり前のことだったのです。

 しかしキャロットは違いました。一応当時大人気の「ストⅡ」や「飢狼伝説」とかの対戦台は設置していましたが、格ゲーコーナーはごくわずかでした。それどころかプレイヤーが上手くなればなるほど店のインカムが下がるようなゲームばかり設置していたのです。例えば「TATSUJIN」のようなループ制STGとか「サボテンボンバーズ」のような全100面でしかもループ制のACTとか、これらのゲームには上級プレイヤーが長時間座っていることがザラでした。つまり店は大損のはずなのです。

 それでもキャロットは非常に多岐に渡るジャンルのゲームを設置していました。そして少しマイナーな、あるいは恐ろしく古いゲームも設置されていました(「デンジャラスシード」とか)。多分、ここの店長は本当にゲームが好きで、対戦格ゲーのような刹那的な遊び方ではなく、一つのゲームをじっくり遊ぶ方向性も示したかったのだと思います。もっとも、単に店長のコレクションを自慢したかっただけかもしれませんが、ともあれ、そのようなゲームの中に大魔界村は設置されていたのでした。

 

 さてその日もキャロットへやってきたボンクラ中学生は、店内の一角に見慣れない…、いや、どこかで見たようなゲームを発見します。舞台は墓場、白い騎士がヤリを投げて、死神を倒しています。その光景を見た瞬間、私はすぐに「あ、これは魔界村だ」と気が付きました。そして昔、友人の家でボッコボコにやられたFC版の記憶が蘇ります。そうか、これがアーケード版なのか、と私は思いました。さすがにアーケード版だけあってグラフィックはキレイですし、動きも非常に滑らかです。

 …しかしあのFC版の敵は赤い服を着たゾンビだったはずです。アーケードからFCに移植する上でキャラ変更でもしたのでしょうか?そんなことを思っていると、騎士はジャンプしてヤリを真下に放ちました。続いて頭上の敵目がけて、ヤリを真上に放ったのです。私はすっかり驚いてしまい、こんなアクションは出来なかったはずだ、と混乱しました。そこへタイトル画面が出て「大魔界村」と表示されます。ここで私はやっとこれが魔界村の続編であることに気が付いたのです。

 しかし私は当然のように尻込みしました。だって「大」ですよ?続編であることはもちろん、とてもとてもむつかしくなっていることを示しているようにしか思えません。…しかしデモ画面の様子からはむつかしいけれども、歯ごたえのあるゲームのようにも思えました。やってみたい…、しかしあの魔界村だし…。そんな逡巡をしていると、よく見かける常連の男性が席に着き、プレイを始めました。私はこれ幸いと後ろから見学します。後ろから見ていれば、このゲームがどのくらいの難易度なのかもよく分かるだろう、という金のない中坊特有の魂胆です。

 

 さて常連さん(仮にKさんとする)はゲーム開始直後、慣れた手つきでスタート地点から逆方向へ進み、何気なしにジャンプしました。するとスタート地点のあたりにニョキニョキと赤い宝箱が出現しました。…隠しアイテム!?しかしKさんはそれを開けることなく、そのまま墓場を突き進みます。そして死神を次々に倒し、時折飛来するハゲタカを上撃ちで難なく撃墜します。途中、ガイコツを吐き出す謎の植物が高台に登場しますが、ガイコツの軌道の死角に潜り込み、やはり上撃ちで撃破していきます…。

 私は食い入るようにKさんのプレイを見ていました。元気よく走る騎士、生き生きと動き回るモンスター。上撃ちや下撃ちで敵を撃破する華麗さ。またBGMもFC版のキンキンした音とは違い、深みを感じる音色でした。そして何より、まぁKさんのプレイが上手かったからだと思いますが、あまりむつかしそうな印象を感じませんでした。というのは、Kさんは無暗に先へと突き進むのではなく、敵の一つ一つを確実に撃破して進んでいました。つまり要所要所をしっかりと攻略していけば、決してむつかしいゲームではなかったのです。

 やがてKさんは宝箱から黄金の鎧を手に入れました。すると画面下の武器ウィンドウの横にゲージが出現します。あれが貯まると何か起こるのかしら、と思っていると、Kさんはボタンを長押しします。するとゲージがすぐに満タンになり、ボタンを離すと上空から稲妻が落ち、騎士を中心に放電したのでした。

 黄金の鎧を取ると、あんな特殊攻撃が出来るのか!もはやあのFC版とは比べるまでもないと思いました。グラフィックもBGMもシステムも別次元のものになっていました。そしてこの時、私は完全に「プレイしたい!」と思ったのでした。

 

 その後しばらくKさんのプレイを見ていましたが、Kさんは3面の変な像がベロを出しているところで墜落し、ゲームオーバーとなりました。Kさんは席を立ち、別のゲームに取り掛かり始めましたが、私はそのまま大魔界村の筐体の前に立ち、インストカード(操作方法が書いてあるポップ)を読みました。

 そこには操作方法、上撃ちや下撃ち、そして黄金の鎧を装備することで使える魔法攻撃について書かれていました。たった今目の前でKさんが実演してくれたので、すぐに理解出来ました。しかし肝心のことが書いていません。宝箱です。宝箱はどのようにして出すのかが書かれていないのです。これはインストカードの世界では常識で、大抵ゲームの最低限の情報しか書かれていないのです。

 そこで私はFC版魔界村を思い出しました。騎士が特定の場所を通過すると壺が出現して、中身は鎧だったり、残り時間を増やしてくれるアイテムだったりしました。さらに先程のKさんのプレイの最初を思い出しました。Kさんは最初、何故かスタート地点から逆方向へ進み、画面端でジャンプしました。すると宝箱が出現しました…。そうか、ステージ上の特定地点を通過すれば出現するのか、と私は気が付きました。そういえばKさんもあちこちでジャンプして宝箱をいくつも出していました。

 …しかし全部でいくつあるのでしょう?そして宝箱出現地点はどこなのか?何より、何故Kさんは最初の宝箱を開けなかったのか?とにかくやってみなければ分からなそうです。意を決した私は、遂に大魔界村にコインを投入したのでした。

 

 ということで、まだゲームをやってないまま紙面が尽きました。続きます。



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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

 - ゲーム, いにしえゲーム血風録, トドメ氏

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