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いにしえゲーム血風録 え?カチワリあるの? 「悪魔城伝説」

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 今回はコナミより、「悪魔城伝説」をご紹介しましょう。「悪魔城伝説」はFCの…。

 …アレ!?コナミを取り上げるのって久しぶりじゃね!?前シリーズ「回顧録」で「エスケープキッズ」以来じゃねぇの!?…いやぁ、本当に私、コナミ作品やってませんねぇ。なので、最近は反省して、バーチャルコンソールで「がんばれゴエモンシリーズ」をやってます。面白いですねぇ、ゴエモン。特に「がんばれゴエモン外伝」から「がんばれゴエモン外伝2」への極端な進化っぷりには驚きましたよ。もうこのままゴエモン紹介にしようか?あ、すいません、石投げないで。今ストーリー説明するから。

 

 「17世紀末、ヴァンパイアハンター、シモン・ベルモンドは死闘の末、復活した吸血鬼ドラキュラ伯爵を葬った。しかしベルモンド一族とドラキュラ伯爵との因縁は、さらに過去へと遡る。時は15世紀末、ドラキュラ伯爵は暗黒神の力を借り、破壊と殺戮を繰り返し、その魔の手はヨーロッパ全土に及ぼうとしていた。東方正教会は次々とハンターを派遣するが、誰ひとり戻らなかった。最後の希望として、ヴァンパイアハンター、ラルフ・ベルモンドがドラキュラ討伐へと向かう。人間とドラキュラ伯爵との闘いはここから始まるのであったのだった。」

 

 ということで、初代「悪魔城ドラキュラ」の前日譚なのですが、システム、グラフィック、BGM、ボリュームと、どれもがとんでもなく進化しています。そもそも初代「悪魔城ドラキュラ」はディスクシステムで、「豊富な容量を生かした奥深いゲームが楽しめる!」がウリだったはずなのに、「悪魔城伝説」はロムカセットだから驚きです。本当にこの頃のゲームの進化はすさまじいものです。きっと現在の最新機のゲームも数年後には52個くらいのタイトルが1本のソフトに収まってしまうに違いありませんチーターマンのアレとか)。ともあれ、システムの紹介へと移りましょう。

 

 「悪魔城伝説」は任意横スクロール(一部縦スクロールもあり)のアクションゲームです。十字キーで主人公ラルフ・ベルモンドの操作をし、Aボタンでジャンプ、Bボタンでメイン武器であるムチをお見舞いします。また十字キー下でしゃがむことが出来ます。加えて十字キーの上下で階段の昇り降りが出来ます。

 またサブウェポンが存在し、これは十字キー上+Bボタンで使用できますが、ハートを消費しますので、回数に限りがあります。ハートは道中の燭台などを破壊することで出現しますので、出来るだけ回収しましょう。サブウェポンには以下の5種類があり、やはり燭台を破壊することで出現します。1種類しか所持出来ないので、その時々で有利なものを(または完全に趣味に走って)選びましょう。

 

 ナイフ:水平に真っ直ぐ飛ぶ。威力:中

 斧:放物線を描いて飛ぶ。威力:大

 聖水:足元に落ち、燃え上がる。威力:小(ただし多段ヒットする)

 クロス:水平に飛び、ブーメランのように戻ってくる。威力:最大

 懐中時計:一定時間敵の動きを止める

 

 このゲームはライフ制、かつ残機制で、敵に触れたり、敵の攻撃を喰らったりするとダメージを受け、画面上部の体力メーターが減ります。これがゼロになるとミスになります。また一部トラップは即死ですし、画面外へ落下してもミスになります。加えてダメージを喰らうとノックバックが発生し、つまり後方へ吹っ飛びます。この吹っ飛びで画面外へ墜落してもミスになります。ミスになると残機が減り、残機がゼロの時にミスをすれば、もちろんゲームオーバーとなります。ゲームはいくつかのステージに分かれており、各ステージのボスを倒せばステージクリア、最終ステージのドラキュラ伯爵を倒せばゲームクリアとなります。

 

 

 …と、ここまでは初代「悪魔城ドラキュラ」を完全に踏襲したシステムになっています。しかし「悪魔城伝説」では道中で協力してくれるゆかいな仲間たちに会うことがあり、この時「連れて行く」か「連れて行かない」かを選択出来ます。もし既に仲間がいて、新たな仲間を加えようとすると、それまでの仲間は「それじゃよろしくやってくれ!あばよ!(柳沢慎吾風)と離脱します(こんなセリフは言わないが)。つまり一度に同行できる仲間は1人だけとなるわけです。同行する仲間とは体力、ハートを共有することになり、セレクトボタンを押すことで交代出来ます。仲間は全部で3人おり、それぞれ以下のような特徴を持っています。

 

・グラント:軽業師。速い移動速度と高いジャンプ力を誇り、壁や天井に張り付いて移動できる。使えすぎ。

 メインウェポン:ナイフ:水平方向へ飛んでいく。威力はやや弱く連射も効かないが、飛び道具なので使いやすい。

 サブウェポン

 斧:放物線を描いて飛ぶ。威力:大

 懐中時計:一定時間敵の動きを止める

 

・サイファ:魔術師。強力な魔法が使える。白い。

 メインウェポン:杖:目の前の敵を殴る。非常に攻撃範囲が狭いが、連射が効くのでボコボコに出来る。あるいはされる。

 サブウェポン

 炎の魔法:ラルフのムチみたいな炎を放てる。威力:大

 氷の魔法:自分の周囲のものを凍らせる。敵を凍らせた場合は一撃で破壊出来る。威力:なし

 光の魔法:敵をホーミングする光球を3つ放てる。威力:中

 懐中時計:一定時間敵の動きを止める

 

・アルカード:ドラキュラ伯爵のせがれ。暴走したオトンを止めようと奔走する。のっぽ。

 メインウェポン:ファイヤーボール:火球を飛ばす。クセがあるのに、威力は弱い。ある意味上級者向け。

 サブウェポン:懐中時計:一定時間敵の動きを止める

 特殊能力:飛行:コウモリに変身して空を飛べる(十字キー下+Aボタン)

 

 …と、それぞれ一長一短なわけですが、同じ面でも仲間が違うだけで攻略手順やボスの難易度まで激変してしまうので、誰を仲間にするかは攻略する上で非常に大きなカギとなるでしょう。なお、誰も仲間にしない「一人旅ルート」も可能です(これはこれで楽しい)。

 

 さて面構成ですが、所々にルート分岐が存在します。最終的にはドラキュラ城最上階へと収束しますが「ルート分岐=難易度が違う」のはゲームの必定ですから、緩やかな難易度上昇コースもあれば、下血必至の阿鼻地獄コース(特に地下ルート)もあります。またルートによって加入出来る仲間も違いますので、「どのルートで誰を仲間に出来るか」も頭に入れておく必要があるかもしれません。

 

 というわけで、初代のシステムを踏襲しているとはいえ、「仲間システム」が加わったことで同じ面でも異なる攻略法が存在することになり、また「ルート分岐」が加わったことで面数が倍以上になりました。ですから非常にボリュームのある作品と言えます。つまり「便利な仲間でサクサク進めるルート」というラクちんプレイも出来れば、「面倒な仲間でむつかしいルートに挑む」というドMプレイも可能という、非常に懐の深い作品となったわけです。

 またステージに存在するギミックも多彩です。初代はおなじみ「吊り天井(挟まれると即死)」と「落とし戸(ジャンプすると回転して下に落ちる)」がありましたが、本作ではこれらに加えて「歯車(乗るとどっかに連れて行かれる)」や「水流(流されてどっかに連れて行かれる)」、「振り子(乗るとスイングされてどっかに連れて行かれる)」や「崩れる床(乗ると崩れてどっかに連れて行かれる)」など、どれもプレイヤーを悩ませ、また楽しませる仕掛けが満載です。おかげで後半、ドラキュラ城内の難易度はとんでもないことになっていますが、そこは頑張ってクリアしましょう。

 そしてグラフィックは初代よりも書き込まれ、しかし色使いが暗めになり、どこか湿り気のある感触です。まさに魔物が跳梁跋扈する、人外の地であることを思い知らされる感じです。またシリーズ最高とも謳われるBGMはどれも名曲揃いで、シーンに合った曲調であることはもちろんですが、気分が否が応でも高揚するハイテンションな曲から、不安を煽るような陰湿な曲まで、あらゆるシーンに対応した曲が揃っています。BGM専用の特殊チップを採用したというのですから、BGMへの力の入れようが窺えるというものですし、特殊チップ内蔵に恥じない見事な曲ばかりでした。

 

 そんなわけで、「悪魔城伝説」はドラキュラシリーズの基本システムに大幅な改変を施さなかったにも関わらず、新たなアイデアと素晴らしいBGMが見事に結び付き、FC版ドラキュラの集大成と言える高い完成度を誇る名作と言えるでしょう。その高い完成度は21世紀の今なお色あせることはなく、実際私も思い出しては繰り返しプレイをしています。そしてステージ構成の巧妙さ、難易度の絶妙さ、そしてグラフィックとBGMの高水準にため息を吐いてしまうのです。現在はWii-Uバーチャルコンソールでプレイ可能ですが、ハード的にむつかしい方も多いでしょうから、こちらでドラキュラとの死闘をご覧ください。

 その後ハードをSFCやPSに移し、ゲームシステムも面クリア型の内容から探索型(メトロイドのような)へとシフトしていき、3D化もしました。しかし私にとってドラキュラシリーズと言えば、やっぱり2Dの面クリア型なんですよねぇ。探索型ももちろん面白く、不気味な城内の広さを強く感じることが出来るのですが、しかし面クリア型の方が「開発者との知恵比べ」がダイレクトに感じられ、少しずつドラキュラへ肉薄していく盛り上がりを感じることが出来るのです。あぁ、また面クリア型のドラキュラを発表してくれないかしら。まぁ首を長くして待つことにいたしましょう。

 

 

 それではまた、七回表でお会いしましょう。



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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

 - ゲーム, いにしえゲーム血風録, トドメ氏

Comment

  1. galthie より:

    ドラキュラシリーズ面クリア型いいですね。
    私は「コナミワイワイワールド」しか縁がないかもです。
    でも人気あるシリーズですよね。

    仲間システムはおもしろそうです。

    ゴエモンはSFC版でやりました。

    PCE版のドラキュラは確かプレミアムがついていましたが、名作なんですかね?

    • todome より:

       どうも、僕です。

       ワイワイワールドでもシモンが出てましたね。この頃のコナミのFC作品は名作が多いようです。

       さて私にとっては「ドラキュラ=面クリア型」でして、探索型も面白いのですが、「次はどんな展開?」というワクワクが面クリア型には感じられたように思えます。

       この作品の後は仲間システムが恒例となりますが、明確な性能差はこの作品が一番でしょう、多分。難易度や攻略手順が変わるので、なかなか良いシステムですよね。

       PCEというと、SUPER-CD-ROM2の「血の輪廻」でしょうか。これも仲間システムがあり、ルート分岐あり、隠し要素ありと盛りだくさんで、BGMやグラフィックも最高峰・・・と聞いただけで、やったことはないです。

       ただリメイク版のSFC版はそんなでもなかった気がします。もっともPCE版とはまるで違う内容だったようなので、なんとも言えませんが。

       ともあれ傑作ではあるようですよ。今はWiiのVCでプレイ可能のようですが、これを機にPCEを買っちゃうというのは?

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