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いにしえゲーム血風録 四回裏ぴの三盗 「R-TYPE(バイド編)」

      2016/04/18   posted by

 ゲーム雑誌というのは、ゲームの攻略記事はもちろん、最新ゲームの情報も載せているものです。それは今やっている「R-TYPES」も例外ではなかったわけで、「新作レビュー」というコーナーで取り上げられていました。曰く「伝説復活!」とか「名作に触れるチャンス!」とか、まぁ様々な惹句が書かれていたのです。それを目にした私は「へぇ、結構注目されているんだな」と、(今更)改めてR-TYPEのネームバリューを感じました。

 さて記事の内容はと言えば「Ⅰ&Ⅱ完全収録!デジタル資料に加え、新作『R-TYPEΔ』のムービーも収録の大ボリューム!」と、えらいこと興奮している様子で、脇に添えられた画面写真はついさっき突破したばかりの4面の胞子群でした。確かにゲームの合間に見た設定資料集はどうかしているほどの大容量でしたし(自機がポリゴンで再現されている)、次回作のムービーはポリゴンをふんだんに使った新世代のシューティングを垣間見せてくれました。

 と、ここまでは特に驚くべき記事ではありません。私は記事の後半を読み、目を疑いました。そこには、

 

「禁断のパワーアップコマンドを公開!これでエンディングまでバッチリ!」

 

 とありました。…マジか。果たしてかの有名な「コナミコマンド」みたいなやつが記載されています。これを入力し、最後に任意のボタン(○、×、△、□、R1)を押せば、対応したレーザーを装備したフルパワーアップが出来るというのです。

 

 …確かにいつでもフルパワーになれれば、こんなに楽なことはない。現に5面のレーザー野郎に手こずっているところではないか。これはまさに渡りに船。しかしこんなチートじみた(当時「チート」という言葉は一般的ではない)方法でクリアして、果たしてクリアと言えるのだろうか…?やはり自力で開発陣の挑戦を受けることこそ、ゲーセン小僧の矜持ではなかろうか…?

 

 …とかは、全く考えず、私は素直に「ィヒャッホー!」と喜びました。そこまで私の精神は摩耗していたのです、ご理解ください。とにかく、早速電源を入れ、セーブデータを読み込んで、即座に5面に突入(クリアした面はセーブされ、到達した面ならば自由にセレクト出来るシステムだった)。すぐにポーズして、記載されていたコマンドを入力します。

 しかし上手く入力出来ず、入力完了を示すSEが鳴りません。なかなか面倒なコマンドだな、と四苦八苦していると、コマンド表の脇に「十字キーで『R』の文字を描くように入力すると成功しやすいゾ!」と、えらく親切なコメントがあります。至れり尽くせりだな、と思いつつ、素直に十字キーでRを描き、最後に○ボタンを押すとSEが鳴りました!そして自機は第三段階のフォースを装着し、しかもビットを上下2つ装備しているではありませんか!

 …こいつぁ、とんでもない情報を掴んでしまったぜ。これでクリアは目前だ!私は既にクリアした気になってしまいました。…しかし賢明な読者の皆様はお気付きでしょう、メディアにこのようなコマンドを掲載したということは、つまり「そんなコマンドの存在など、クリアする上では重要ではない」ということ意味するのです。あぁ、あのゲーセン小僧は思っていたほど成長はしていなかったのです。

 

 さて対空レーザーフルパワーとなった自機で、再度5面冒頭から攻略を開始します。蛇型バイドを撃っては逃がし、小型ザコは確実に片付け、しかしやられてしまって戻されます。でも大丈夫、またフルパワーにすれば良いから。再び対空レーザーフルパワーで5面冒頭から開始し、蛇型バイドを撃っては逃がし、小型ザコは…。

 もうお分かりでしょう。「その場復活」であれば、ミスしてもその場でパワーアップゴリ押しで突破出来るでしょうが、しかしこのゲームは戻り復活なので、どれだけコマンドでフルパワーになろうが、道中の攻略がしっかり出来ていなければやられてしまい、戻されてしまうのです。つまりこの時、フルパワーコマンドは「4面クリア時に対空レーザーフルパワーだった」状態を再現しているに過ぎないのです。そしてその装備で5面攻略を反復練習しているだけなのです。

 しかし私はそんなことに気が付きません(成長していないから)。むしろいつでもフルパワーになれることで気が大きくなり、それまでは守り一辺倒だった攻略手順が、次第に大胆なものになり、しかしそれが功を奏して、とうとう対空レーザーを装備したまま、あのレーザー野郎にご対面です。そして即破壊。いやぁ、対空レーザー強いなぁ。そしてそのままボスと対面。対空レーザーの火力にものを言わせて撃沈し、めでたく5面クリアとなりました。

 

 6面はコンテナが細い迷路状の通路を高速で流れる面で、ルートを間違えるとあっという間にコンテナに押しつぶされてしまいます。まさにパターンここに極まれり、という感じの面構成で、「初見=コンテナ激突」となり、当然の如くゲームオーバーとなりました。あまりの展開の早さに、呆然とする私です。もう座りションベン辞しません。

 ここで一旦電源を落とし、私は5面クリアの余韻に浸っていました。6面の熾烈さに目を背けていたとも言えます。ともあれ、パワーアップコマンドに助けられた思いが強い私は、改めてゲーム雑誌の「R-TYPES」の記事を熟読しました。いやぁ、ゲーム雑誌って役に立つんだなぁ、とひどく無礼なことを考えつつ、記事を読みます。やがて担当のライターがR-TYPEへの想いを綴る内容になり、そこにはこんな文章がありました。

 

「ラスボスの××で○○すると安全地帯(敵も敵弾にも当たらない場所)になるとは!」

 

 …これはひどく重要な攻略情報ではないかい?しかもラスボス?クライマックスでの安全地帯?…うわわわわわ、読んでしまった!よりによってラスボスの倒し方を読んでしまった!慌てて雑誌を閉じますが、もう遅い、いけません。とんでもないネタバレ(当時ネタバレという言葉は一般的ではない)を目にしてしまった!これが非常に面倒な手順ならば、覚えきれずに忘れてしまえるでしょうが、しかし異常に簡単であったので、もう忘れることが出来ません…。

 しかし本当にこの方法は有効なのでしょうか?実はかなり位置取りがシビアなのではないでしょうか?そうでないと簡単すぎます。ここは実際に検証するしかありません。私はとんでもない情報を知ってしまったショックをなんとか攻略意欲に変え、6面に挑んだのでした。

 

 6面は一言で言えば「覚えりゃ天国、知らなきゃ阿鼻地獄」で、ルートさえ確立してしまえば、それほど難しい面ではありませんでした。まぁ、覚えるのに相当時間が掛かりましたが。コマンド知らなきゃ投げ出していたかもしれません。しかしルートを覚えても、少しの油断で簡単にミスしてしまうところはさすがの高次面と言え、今でもこの面は大好きで、一番「R-TYPE」を感じてしまう面です(後に『デザエモン』でパクるくらい)

 

 7面は地形の壁面が爆発するトラップエリア。加えて壁面の隙間から敵が無数に湧き出て来て、出現場所へ先回りして破壊しないと逃げ場を失うという、これまたパターン性の強い面でした。しかし6面攻略の時点で、私はパターンの組み方のコツを掴んでおり、敵出現と攻撃順序も難なく覚えられるようになりました。それはもちろん、言うまでもなく、コマンドのおかげです。

 そして7面は別段固い敵や、フォースで防御不可の攻撃をしてくる訳ではないので、壁面に近づかないパターンを覚えれば、対空レーザーで何とかなりました。ボスも無理に倒しに行かなければ逃げてしまうので、完全に「待ち」で受け流したのでした。

 

 いよいよ8面、バイド帝星。新たなバイドが生み出され続ける、いわば胎内です。上下の壁から幼体のバイドが体当たりを仕掛けてきますし、螺旋状の青い物体(破壊不能)が画面内を漂い続けます。とはいえ、これまでのような複雑な地形はなく、程なくラスボスに到達しました。

 ラスボスの前には壁があり、それが時折開放して、螺旋物体を吐き出してきます。この瞬間しか攻撃のタイミングがなく、しかしショットや波動砲を叩き込むほどの隙はありません。そうです、フォースを叩き込むしかないのです。そしてフォースがラスボスを破壊するまで、プレイヤーはバイド幼体の体当たりと螺旋物体を避け続けなければならないわけです。

 

 私はまず真っ当に、開発陣が期待したであろう攻略に挑みます。つまり前述の「逃げ続ける」戦略です。壁が解放、それいけフォースと叩き込みます。ラスボスが青く点滅し、ダメージを与えているようですが、ぼんやり眺めている暇はありません。バイド幼体を避け、螺旋物体も避け続けます。そこへ再び壁が開放し、螺旋物体が増加。バイド幼体もだんだん数を増やし、結局10秒持たずに撃墜されました。

 …なるほど、これはラストにふさわしくむつかしい。そして「バイドの切れ端」であるフォースでないとラスボス(バイド)にダメージを与えられないってのが泣かせるじゃないですか。とは言うものの、5回、6回とトライしますが、長くて20秒耐えるくらいで、一向にラスボスは倒れてくれません。

 そこでいよいよあの技を検証する時が来ました。まずフォースをラスボスに打ち込み、その後半信半疑で××で○○してみました。すると…、やられません!向かってくるバイド幼体は残らず破壊出来ますし、螺旋物体もギリギリですり抜けることが出来ます!つまりボンヤリ見ているだけで良いのです!本当に簡単だった!そして30秒後、ラスボスは崩れ落ちました。クリアです。

 

 …なるほどなぁ。これは意外だったなぁ。でも知らないと、これはとんでもない難易度だな。当時のプレイヤーは泣きべそかいて、最後の避けに挑んだのでしょう。そして多くのプレイヤーが散り、しかし奇跡の安地が発見された。その時の驚きはどのようなものだったのでしょう。残念ながら、私はそれを知ることは出来ません。私はコマンドを使用して、しかも安地情報を知った上でのクリアですから、私には語ることも許されないのです。エンディングを見ながら、私はそんなことを考えていたのでした。

 そして2周目もクリアし、その後コマンドなしでもクリア出来るようになった私は、同時収録の「R-TYPEⅡ」にも挑みました。こちらでもコマンドは有効でしたが、しかしそれを補って余りある難易度で、今でも2周クリアは出来ていません。あの時、ゲーセンで感じ取ったむつかしさは本物だったのです。

 しかしすっかりR-TYPEに魅せられた私は長兄より「R-TYPES」を譲り受け、そのまま上京してプレイし続け、しまいには暇さえあれば1周プレイするようになりました。今では手放してしまいましたが(惜しいことをした)、しかし何度プレイしても、少しの油断がミスに繋がる絶妙の難易度は、今でも私の理想のシューティングであります。

 

 さて数年後、とある東京のゲーセンで、私はR-TYPEに再会しました。久しぶりのプレイにワクワクしましたが、しかしそのゲーセン、なんとショットが連射機能付きのみでした。つまり波動砲が撃てない。これ、結構プレイに響くんです(特に5面、6面)。それでも5面まで行けたのは、あの時の鍛錬のおかげでしょうか。ですから「R-TYPE」もまた、私にシューティングの楽しさ、それに厳しさを教えてくれた名作なのです。

 

 

 それではまた、五回表でお会いしましょう。



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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

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 - いにしえゲーム血風録, トドメ氏

Comment

  1. galthie より:

    いやぁ、思い出深い作品だったんですねぇ。
    コマンドはやる気を維持するのに大いに役に立ってくれましたね。

    その後の鍛錬で普通にクリアできるようになっているところは凄いなと思いました。

    • todome より:

       えぇ、本当に思い入れがある作品でした。ただ思い入れが強すぎて、続編は今一つに感じてしまいましたが。もちろん、続編も面白いですよ。

       コマンドの存在は大きかったです。本文にもありますように、大胆な戦略を練るに至りましたから。ただいわゆる「復活パターン」を構築出来ていないので、一応クリアは出来ますが、「ノーミスなら全クリ出来る」という、おかしな状態なのです。

       現在はスマホ等にも移植されていますので、懐かしさついでにプレイしてみてはどうでしょうか。

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