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いにしえゲーム血風録 三回裏代走ぴの 「クレイジータクシー(リミッターカット編)」

      2016/04/18   posted by

 前回までのあらすじ:セガ最大のバカゲー「クレイジータクシー」をうっかり買ってしまい、寝食を忘れてプレイし続けるという軽い「ゲーム廃人」になったが、オリジナルコースで迷子になったことで我に返った私だったのだった。

 

 もはや自分がどこにいるのかも分からなくなった私は、取りあえずゲームを終了しました。そしておもむろに腕組みをして、タバコに火を点け、盛大に煙を吐いた後に、大の字に寝ころび頭を抱えました(つまり深い諦念)。…さて、どうしたものか。いや、地図を作れば良いだけの話なのですが、これまでマッピングと言えばウィザードリィー(方眼紙で事が済む)しかやったことのない私にとって、複雑に道が入り組むオリジナルコースは荷が重すぎました。

 じゃあ体で覚えるか、と10分間モードでオリジナルコースを走ってみます。客を拾わずに、出来るだけ隅々まで走ってみますが、しかし客を拾わないとどこが目的地なのかまるで分からないことに気付き、ため息とともにリセットです。…ダメだ。どこがどう繋がっているのかまるで掴めない。これまで自分が方向音痴だと思ったことはなく、むしろ地形に強いと思っていた私でしたから、実は自分は遭難するタイプでした、と思い知らされたこの瞬間と言ったら、枕を抱いて夜呻くレベルです。

 まぁ、それは置いといて、万策尽きたとはまさにこの事。私は攻略情報を探す旅に出ました。具体的には大学のパソコンで攻略サイトを検索するのです。バベルの塔の時はレトロ過ぎて全くヒットしませんでしたが、クレイジータクシーは今をトキメクPS2ですから、きっと奇特な方がアップしているだろう、と願いました

 

 そして検索すること1分。もう見つかりました。…スゴイな、IT。そのサイトにはオリジナルコースのカラー地図が掲載され、目的地もしっかり記載されており、しかも鉄道や地下鉄の路線図まで書き込まれ、もう完璧なものでした。空間把握能力といい、画像処理能力といい、このサイトの管理人はどうかしているとしか思えません(良い意味で)。私は大喜びでノートに書き写し(プリンターは使用不可だった)、家路に着こうと思いましたが、しかしこれほど精密な地図を作製するくらいだから、相当このゲームをやり込んでいるのだろうと、サイトの他の記事も読んでみることにしました。

 基本的な操作方法、ミニゲーム「クレイジーボックス」の攻略、効率の良い稼ぎ方、などなど。既に会得した技もあれば、初めて知る攻略方法も載っています。やはりどうかしている方のようです(良い意味で)。そんな中で気になる技がありました。

 

リミッターカット:「クレイジーダッシュ→アクセルオフ→R→クレイジーダッシュ」

 

 説明には「無制限に加速することが出来る」とあります。確かにリミッターカットです。そしてヤバそうな名前ではありませんか。既にクレイジーなゲーム内容なのに、ここへ「加速無制限」が加わったら、街はどんな阿鼻地獄になるのでしょうか?私は期待に胸を膨らませてノートにコマンドを書き写し、家路を急いだのでした。

 

 さぁ、まずはオリジナルコースを覚えることからです。私はノートを広げ、それを横目に見ながらオリジナルコースの10分間モードを遊んでみます。するとどうでしょう、ノートに書かれた地図と同じように街が構成されているではありませんか(当たり前)。これまでどこがどう繋がっているのかさっぱり分からなかった道が、地図を見ながら走行することで、みるみる頭に入ってきます。小学校の計算ドリルでもこうはいきません。

 しかも道路だけでなく、鉄道路線や地下鉄路線まで頭に入り、おかげで「地下鉄経由のショートカット」や「鉄道のトンネルを抜けるショートカット」など、完全に常軌を逸した運転が可能になりました。そして10分間モードを数回繰り返したところで、オリジナルモードの街は完全に私の庭になりました。

 

 早速オリジナルコースを普通のルールでプレイしてみます。するとまぁ、面白いように行き先が分かる!「○○へ行ってくれ」と言われれば、即座に最短ルートが浮かぶ始末です!スゴイ!ありがとう、あのサイトの管理人さん!どうかしているって言ってゴメンね!アンタ本当に天才だよ!私は心の中で感謝しながら、しかし顔はヘラヘラ笑ったままプレイし続けたのでした。

 そして気が付くと、日が変わっていました。あまりの楽しさに、完全に時間の感覚がなくなってしまっていたようです。廃人確定です。私は慌てて電源を落とし、床に就きました。そして「あぁ、複雑なコースはむつかしいけれど、モノにすると永遠に遊べるな」と、浮き立つ気持ちを噛みしめたのでした(しかし自分の手柄ではない)

 

 翌日。いよいよあの危険な技を試す時が来ました。取りあえずコースはアーケードコースにし、練習なので10分間モードにします。コマンドを何回か読み直します。そして声に出してみます。

 「クレイジーダッシュ→アクセルオフ→R→クレイジーダッシュ」、「クレイジーダッシュ→アクセルオフ→R→クレイジーダッシュ」「クレイジーダッシュ→アクセルオフ→R→クレイジーダッシュ」、「クレイジーダッシュ→アクセルオフ→R→クレイジーダッシュ」、「クレイジーダッシュ→アクセルオフ→R→クレイジーダッシュ」…。

 …もう良いでしょう。ていうか、やってみないと身にならんでしょうから、早速コマンドを入力。しかしこれがなかなかむつかしいのです。というのは、PSのコントローラーではアクセルは「×」なのは良いとして、ギアがR1(D)とR2(R)に割り振られているのです。ですからボタンとしては「R1→×→×離す→R2→R1→×」ということになります。

 これ、実際に指を動かすと分かるのですが、非常に忙しいのです。「人差し指→親指→親指→中指→人差し指…」となり、まるでビートマニアのようです(やったことないけど)。案の定、ただのクレイジーダッシュになってしまったり、あるいはクレイジーバックダッシュになってしまったりと、なかなか上手くいきません。

 

 しかし、ゲームとはこれ鍛錬なり。私は諦めずに練習しました。すると上手くコマンドが成立したらしく、タクシーは猛烈な加速をし始めました。繰り返し入力すればするほど、ガンガン加速していきます!もはや有り得ないスピードに達したタクシーは、制御しきれずに電話ボックスをスッ飛ばし、はしご車からやけに滞空時間の長いジャンプをかまし、高速の壁をスゴい火花を散らして擦ります!

 コースをオリジナルコースに移すと狂気全開。フツーに坂道を登攀しているのに坂の頂上で大ジャンプとなって目的地を大きく飛び越してしまったり、跳ね橋からジャンプし、そのまま3階建てのビルを飛び越すという、ブルースブラザーズのような光景を目の当たりにし、もう大爆笑です。それでもタクシーはさらに速くなります。そう、光よりも速くッ…!

 

 こうしてリミッターカットを会得した私は、獲得売り上げ総額がこれまでの倍以上になりました。当然プレイ時間も倍以上になり、日が変わるのも当たり前になってしまいました。この傾向はオリジナルコースでさらに顕著になり、売上総額もプレイ時間もアーケードコースの比ではなくなりました。つまり家庭用なのに「異常にもつゲーム」になってしまったのです。

 …しかし上達したのは嬉しかったのですが、反面、プレイ時間が長くなってしまうため、ちょっと空き時間にプレイ、という訳にはいかなくなってしまいました。何しろ1プレイ1時間以上掛かってしまうのです。そして1時間もブッ通してアクションゲームをやれば、どう考えても心身に負担が掛かり、最悪寿命を縮めかねません。

 結果、私のプレイ頻度は徐々に落ち、遂には週に1回やるかどうかにまでなってしまいました。…つまり、リミッターカットは恐るべき技でしたが、同時にゲームの寿命も縮めてしまったとも言えるでしょう。いや、せめて自力で地図を作っていれば、リミッターカットを知っていても、もう少し長く遊んでいたかもしれません。それ以来、私は余程のことがない限り、攻略情報を見ないようになりました。それは現在でも続いているのです。

 

 さて、クレイジータクシーを存分に遊び倒した私は、当然の流れで「クレイジータクシー2」の存在を知ります。何だって!?今度は自力でジャンプ出来るのかい!?なんてソソるシチュエーションでしょう!…しかしプラットフォームはDC、新しくゲーム機を買う金もありません。私は指をくわえて諦めるしかなかったのでした。あぁ、自力で飛んでみたかった…。

 

 

 それではまた、四回表でお会いしましょう。



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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

 - いにしえゲーム血風録, トドメ氏

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