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いにしえゲーム回顧録 ピッチャー交代投球練習中 「パドルマニア」

      2015/07/30   posted by


  SNKというと、皆さんはどういうイメージを持っておられるでしょうか?やはり「KOF」や「龍虎の拳」「サムライスピリッツ」など、格ゲーブームの一角を担ったメーカーという印象が強いと思います。しかし大昔、まだ「新日本企画」だった頃には、なかなか愉快で珍奇なゲームを開発していたのです。例えば、装備凝りすぎシューティング「ASO」や事実上戦車アクションゲーム「怒」など、「いろいろ頑張り過ぎちゃったゲーム」が盛りだくさんでした。その上操作系も独自の路線を突き進み、例えば「怒」で搭載された、移動と射撃方向を同時に操作できる画期的デバイス「ループレバー」が有名です。濃密なゲーム内容といい、クセのあり過ぎる操作系といい、それらはもはや「SNK節」とも言えるようなものばかりでした。

  そこで今回は、SNKの中でも私が知る限り最も珍奇なゲームと言える「パドルマニア」をご紹介しましょう。

 

  舞台となるのは「テニスっぽいスポーツ世界大会」で、その「テニスっぽい」競技内容は「互いにボールを打ち合って、相手の後ろのゴールに叩きこめばポイント」という至って単純なものです。プレイヤーは(恐らく)テニスプレイヤーとして、人間ほどの馬鹿でかいラケットを携え、優勝を目指します。しかしこの大会、テニスプレイヤーは参加者のごく一部だけで、残り半分はテニスとは全く関係のない、各界のアスリートが乱入する、「疑似テニス異種格闘技世界一決定戦」だったのです…!

 

  つまり大昔のビデオゲーム「PONG(テーブルテニス)」を現代風にアレンジしたものなのですが、何故か異種格闘技テイストまで加えてしまい、非常にシュールなゲーム内容となっております。…いいですね。早速のSNK節炸裂です。加えて操作系もやはり特殊で、移動は普通にジョイスティックで8方向移動なのですが、ラケットを振るのがボタンではなく「パドル」です。パドルとはコンポの音量ダイヤルのようなもので、これを捻って操作するデバイスのことで、「アルカノイド」などのブロック崩し系のゲームでよく採用されていました。「PONG」でも採用されていましたから、この意味ではオリジナルを継承していると言えましょう。

 しかしそこはやはり操作も珍奇なSNK、やってくれました。基本的にパドルは移動用なのに、敢えてアクションで使ってきたのです。パドルをグリグリ回すと、プレイヤーがラケットを、さながら脱臼したように振り回します。しかしこれがクセを持っていて、右にラケットを構えた時には、左にパドルを回さないとラケットを振れず、左にラケットを構えた時には右にパドルを回さなければならないという、変なところでリアリティを追求した作りになっております。まさにパドルの操作に全てをかけたゲーム性。なるほど「パドルマニア」です。もうSNKバンザイです。

 

  さてルールは制限時間内にひたすらボールを打ち合い、最終的にポイントが高い方が勝ちというもので、アーケードであることを考えると妥当なシステムです。1面ではプレイヤーは自分と同じ「多分テニスプレイヤー」と対戦します。ここでゲームの基本ルールやパドルのクセを学習する、はずなのですが、しかしそこはSNK、CPUは容赦なく勝ちにきます。ちょっと油断すると簡単に失点してしまい、下手をすると「なんだ、普通のテニスゲームか」と誤解を抱いたままゲームオーバーになりかねません。

  そして2面の冒頭、対戦相手紹介画面で違和感を感じます。表示曰く、「Volleyball」。目がおかしくなったかと訝しがりますが、次の瞬間、相手コートには三人組がトライアングルにゾーンを組んでいます。 試しにこちらからボールを打ち込んでみますと、レシーブ、トス、アタックの流れるようなコンビネーションで、ボールは易々とこちらに返ってきます。…なるほど、バレーボールです。しかも3vs1という明らかな劣勢。3人の隙間を狙って打ち込まなければ、またレシーブ、トス、アタックのコンビネーションです。そう、2面にして既に難易度が高く、「カプコンか」と突っ込みたくなります。しかし1人に集中してボールを集める事で相手を疲れさせ、結果ボールが身体に強打、ピヨッた隙にゴールへ叩きこむという、卑劣な戦法を編み出すことになるので、安心です(ちなみに自分も何度か集中して身体に当てられるとピヨるので注意)。

  さぁ、3面です。今度はどんなスポーツの猛者かと身構えるも、また「多分テニスプレイヤー」の少し強くなったのなので、割愛(あ、でも強いです。このあたりでパドルのクセを掴んでいないと間違いなく負けます)。

  なんとか4面まで来ました。対戦相手紹介では「Sumo wrestler」とあります。もう嫌な予感しかしません。案の定、次の画面ではデカデカと土俵が登場です。来ました、力士です。力士が気張って張り手をしています。でもルールはやっぱりゴールを狙うことなので、土壇場でのうっちゃりの心配はありません。それどころかこの力士、なかなか打たれ弱く、何回かボールをぶつけると簡単にピヨり、その隙にガッツンガッツン得点出来ます。ということで、撃破。

  5面はテニスプレイヤーでした。ガッツリ強いぜ、でも割愛。

  6面。もう何が来ても驚きません。が、対戦相手紹介では「surfing」です。もうこちらは半笑いです。そして目の前に広がる大海原…!フィールドはとうとう陸上であることを止めました。そしてサーファー軍団は3人1組で横移動しながら、オーバースローでボールを投げてきます、それも全員いっぺんに。熱い砂浜の上でボールを大量にぶつけられるってのは、もはや試合でも何でもありません。仕方ないので打ち返すと、ボールはサーファーに直撃、そのまま沈没。しかし援軍が際限なくやってきて、じゃんじゃんボールをぶつけてきます。つまりは「物量vs精密射撃」というわけで、NHKならどういう実況をするのか非常に楽しみです。

 

  しかし私はこの物量作戦に対抗することが出来ず、残念ながらここで敗退してしまいました。っていうか、何がどう勝ちなのか。とはいえ、何回トライしてもこのサーファー軍団を撃破することが出来ず、残念ながらクリアすることなく、「パドルマニア」は私の前から姿を消しました。まぁ、私くらいしかやってなかったしな。

  当時の容量から考え、残りは4、5面というところでしょうが、しかしこの後、どのような異種格闘技戦が繰り広げられたのか、非常に気になるところですが、ネットの少ない情報から確認出来たのは「シンクロナイズドスイミングがいるらしい」という衝撃の事実だけでした。それはもはや水球なのではないか、ていうかまた「複数vs1人」かよ。というツッコミはさておき、後にも先にもこのゲームを見たのはこれっきりでした。…見たい。対シンクロ戦が見たいよ、父さん!

 

  おっと、ここで投球練習が終わったようです。試合再開と参りましょう。



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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

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