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小話 「ゲーセンのふたり」

      2015/07/30   posted by


 

 ~ 時は20世紀末。あるゲーセンでの一幕 ~

 

「よー。」

「おー。早いな。」

「んー、ダルいから抜けてきた。」

「日数足りんのか?」

「そこは計算してる。」

「んー。」

「…あ、珍しい。」

「滑った。」

「このスピードだと、もうダメか。」

「だなー。あー、ほらなー。」

「だなー。カンストか。」

「2時間ちょいだね。」

「もつねー、50円で。」

「まー、下行こか。」

 

「お前ほんと好きなー、テトリス。」

「あー、結局もつのよ。あ、コーラで。」

「2時間もてばなー。ほい。」

「ありがと。粘るにはテトリスだなー。」

「まー、一回200円で5分とかはなー。」

「そんなんばっかだからな、最近は。」

「格ゲーも早ぇーよなー。」

「対戦で勝つってもなー、限度がなー。」

「場の空気とかなー。」

「相手がキレたりなー。」

「ま、でも、2時間はスゲーわ。」

「んー、要は慣れよ?」

「そんなもんか?」

「そうよ?まずオレ、イメトレしてるし。」

「おー、修行だ。」

「イメトレしとくと、ミスのカバーがしやすいんよ。」

「おー、達人だー。」

「でな、テトリスって、平らな方が良いんよ。」

「ほー。」

「で、出来るだけ平らを維持すると良いんよ。」

「あー、何が来てもなんとかなる、みたいな。」

「そうそう。で、そういうイメトレなのよ。」

「どんなのが来ても、平らにする。」

「そー。組み合わせに慣れるっていうか。」

「どう組み合わせると、こういう形になる、みたいな。」

「そー。そういうイメトレ。」

「なんかカンタンそうだな。」

「バッ、お前分かってないねー。」

「そうなん?」

「結構むつかしいもんよ、コレ。」

「そうなんすか、師匠。」

「誰が師匠か。まぁいいや。例えば、テトリスってさ。」

「んー。」

「7種類ブロックあるだろ?」

「えー、棒だろ、四角だろ、S字だろ、逆S字だろ?」

「んー。」

「T字だろ、L字だろ、あとは逆L字か。」

「すごい、免許やる。」

「やった。で?」

「んー、それで四角作んのよ。そういうイメトレ。」

「カンタンじゃね?」

「そうか?結構出来ねぇぞ?」

「え、棒4つ並べれば四角じゃんか」

「お前天才だな。でもそういうんじゃないのよ。」

「なんか縛りあんの?」

「んー、一回ずつしか使えんの。」

「おー、それでやんのか。」

「どうよ。出来るか?」

「ちょい待って。このゲーセンノートに書いてみる。」

「まぁやってて。オレ、コラムスやる。」

「ホント、落ちモノ好きな。」

 

 

ーおわりー



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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

 - トドメ氏, トドメ氏の小話

Comment

  1. galthie より:

    懐かしいっすな。
    こんな風景ありまりましたなぁ。
    私は「ファイナル・ファイト」とか「ダブルドラゴン」とか、なんかみんなでわいわいできるゲームが好きでした。
    「テトリス」はゲーセンもだけど、ゲームボーイで大流行りした印象があります。
    「todome」氏といえば、アキバのレトロゲーセンでの「バブル・ボブル」のねばりっぷりがすごかったですね。
    というかねばりというか普通にうまいということです。
    あとはシューティングもうまかった。

    • todome より:

       最近のゲーセンは知りませんが、昔はこんなだったのよね。ファイナルファイトも懐かしいなー。あれも「もつ」ゲームでした。
       さてお気付きでしょうが、今回のお話はゲーセン懐古のお話ではありません。是非チャレンジしてみてください。

  2. galthie より:

    うーん、初見は違和感なく読んでしまいましたが、
    テトリスのルール説明がなんかおかしいような、平を維持するのではなく、一列あけて、縦棒で4行消していくのが一番点数高いような。
    なんか論点違いますかね・・・。
    ギブアップでしょうか(;´Д`)

    • todome より:

       文中の「7種類のブロックを1回ずつ使って、四角形を作る」という問題なんです。確かに平らにしてばっかりだと、高得点は狙えませんもんね。

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