空白の理由 5(完)

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4‐A・E

 ずっと一緒にいたいと思っていた。

 これまでの僕の世界は、
 これまでの私の世界は、

 ただ自分一人がいるだけだった。
 自分一人がいるだけで、世界に意味はなかった。

 そこへ貴女が現れて、
 そこへ貴方が現れて、

 世界に意味が加わった。
 毎日が楽しくて、全てが色鮮やかで、何もかもが美しく見えて、そして隣には、

 貴女がいる。
 貴方がいる。

 でも、一つだけ不安がある。

 僕は貴女の、
 私は貴方の、

 重荷になっていないだろうか?

 貴女に僕は頼ってばかりいる。
 貴方に私は頼ってばかりいる。

 でも、
 こんなことを話しても、

 きっと貴女は優しいから、
 きっと貴方は優しいから、

「そんなことないよ」って言うに決まってる。


 だから別れを告げた。

 わたしがあなたの、

 重荷になる前に。

 世界はまた意味を無くして、
 自分一人がここにいる。
 でも、

 これで貴女は自由になって、
 これで貴方は自由になって、

 もっと幸せになれるに違いない。


 でも、
 でも、


 逢いたい、

 あなたに。

 ‐了‐


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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

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