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空白の理由 5(完)

      2015/07/30   posted by


4‐A・E

 ずっと一緒にいたいと思っていた。

 これまでの僕の世界は、
 これまでの私の世界は、

 ただ自分一人がいるだけだった。
 自分一人がいるだけで、世界に意味はなかった。

 そこへ貴女が現れて、
 そこへ貴方が現れて、

 世界に意味が加わった。
 毎日が楽しくて、全てが色鮮やかで、何もかもが美しく見えて、そして隣には、

 貴女がいる。
 貴方がいる。

 でも、一つだけ不安がある。

 僕は貴女の、
 私は貴方の、

 重荷になっていないだろうか?

 貴女に僕は頼ってばかりいる。
 貴方に私は頼ってばかりいる。

 でも、
 こんなことを話しても、

 きっと貴女は優しいから、
 きっと貴方は優しいから、

「そんなことないよ」って言うに決まってる。

 だから別れを告げた。

 わたしがあなたの、

 重荷になる前に。

 世界はまた意味を無くして、
 自分一人がここにいる。
 でも、

 これで貴女は自由になって、
 これで貴方は自由になって、

 もっと幸せになれるに違いない。

 でも、
 でも、

 逢いたい、

 あなたに。

 ‐了‐



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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

 - トドメ氏の小説

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